FALの由来
「FAL」という名前は「Fun」、「Active」、「Learn」の3つの頭文字から取ったものです。
不登校生の中には居場所がなく、前向きに物事に取り組めないという子が多くいると思います。不安が強い、自己肯定感が下がってしまっている、無気力という状態から前向きになる第一歩は「Fun」、つまり「楽しい」ことだと思います。楽しくて居心地が良ければ、「また行きたいな」、「今日はおっくうだけど頑張って行ってみよう」という風に安心して行ける居場所だと感じられると思います。
次にその「楽しさ」を「Active」、つまり「活力」に変えます。「楽しい」と前向きに活動に参加できて様々な面で活性化していきます。表情が豊かになって人とも交流できるようになり、脳が活性化して物事を深く考えられるようになり、身体を動かすことにも前向きになれて体力がつくことが期待できます。
そして物事に取り組む「活力」がついたら「Learn」、つまり「学び」につなげます。勉強や苦手分野の活動にも挑戦したり、将来を見据えた準備をしたり、少し負荷のかかる課題にも無理なく向き合えるようになります。
「Fun」⇒「Active」⇒「Learn」の3段階で無理なくスモールステップで成長し、社会で生きていく力が自然に身につくようにサポートをしていきます。
“楽しい”居場所にするために(=FUN)
FALでは学力向上の前に楽しく通える場所であることを第1に考えています。そのために授業では勉強だけでなく、「アクティブタイム」という時間を設けて、カードゲームをしたり、脳トレをしたり、軽く身体を動かすような活動をしていきます。その中で人と交流したり、話したり、手を動かしたり、頭を使ったり、様々な「楽しい」刺激を受け取って気持ちも身体も前向きにしていきます。アクティブタイムは個々の集中力を見ながらタイミングや回数を考えていきます。また、アクティブタイムに参加したくない人にも一人で取り組めるような活動を用意しており、勉強を続けたい人は続けても大丈夫です。それぞれの居心地の良い空間にできるようにサポートしていきます。
学習は学年に関わらず、自分のできるところから始め、スモールステップで積み上げられるように構成しています。用語ひとつひとつはかみ砕いて説明し、基礎を反復して定着をはかるため、「できた」という自信につながり、前向きに取り組みやすいです。
また、どうしても「塾=勉強させられる場所」という意識で抵抗の強い子には「ゆるスタ」から始めることをおすすめしています。講師と1対1で、楽しく会話をしたりボードゲームをしたり、最初は勉強は全くしません!遊びに来る感覚でも大丈夫です!信頼関係ができて安定して通えるようになれば少しずつ授業に出てみようかなという気持ちがわいてくるものなので、気持ちが上向いてくるまで気長に待ちましょうというコースです。
“楽しい”を“活力”へ(=ACTIVE)
「Fun」では楽しく通えるということを第1に考えていると説明しました。ただ、ずっと好きなことだけをやり続けても同じような刺激が続いてしまってかえってモチベーションが下がってしまいます。アクティブタイムでは子どもたちの健康や体力を育てたり、「やってみたい!」という気持ちを引き出せるような多様なプログラムを用意しています。
また、月に1回実施する「自分クエスト」では、毎月のミッションとして自分について考えたり、高校や将来について調べたりしていきます。自分や将来が見えてくると、今自分が学ぶべき理由が明確になり、日ごろの学習の意欲も高まります。
さらに、3か月に1回の面談で目標の確認や修正を行い、現状にぴったりの目標が立てられるのでモチベーションが維持しやすいです。
“活力”をつけて“学び”へ(=LEARN)
活力が身についたら塾だけでなく、学習そのものが「楽しい」と思え、自分から前向きに取り組めるようになります。
一人一人の目標に合わせて、点数を上げる勉強をする人もいれば、探求的な学習に取り組む人も出てきます。
また、受験生になると自分クエストで調べたことや考えたことをいかして、高校で何がしたいのか、将来の夢をかなえるためにはどんな進路が良いのかを自分で考えて志望校を決めます。決定した志望校によって、勉強での受験と作文での受験の大きく2通りの道が出てきます。勉強で受験する人は息切れしやすい詰め込み学習ではなく、時間をかけて力を高めていくことを重視して高校生活も見すえた無理のない学習計画を立てていきます。作文で受験する人は、自分クエストで集めた材料を伝わりやすい文章にまとめる練習をしていきます。また高校入学後も見据えて、学び直しの計画も立てていきます。
塾長紹介

プロフィール
恵古 潤平(えこ じゅんぺい)
東京都出身、ボードゲームと野球が好き
公立の小学校 | サッカーや将棋に打ち込む |
公立の中学校 | 野球部で主にキャッチャーを務める |
慶應義塾高校 | 陸上部(競走部)に所属し長距離の選手に |
慶應義塾大学 | 演劇サークルと映画サークルで作品作りに仲間と共に打ち込む 法学部政治学科を卒業 |
大学卒業後、インフラエンジニアやボードゲームメーカーを経て、個別指導塾へ。そこで学習指導以前にコミュニケーションが大切ということや、かみ砕いて伝える方法を習得し、2020年よりフリーランスとなり、家庭教師での指導を始める。オンラインを中心に、中学受験の算国、小学生〜中学生の5教科、高校生の英数国に対応。スモールステップで丁寧に教え、基礎学力を定着させることを得意としている。
教育支援センター(適応指導教室)で支援員として3年半勤務。勉強を教えたり、スポーツやボードゲームを通して小中学生の居場所作りとコミュニケーション力や思考力向上できるような関わりを行っていた。また、進路担当も兼任し、高校進学希望の中学生に作文や面接対策を行なっていた。
現在は、家庭教師を続けながらオンラインの不登校生向け進路指導『えこっち塾』を運営し、主にチャレンジスクールと通信制高校の受験対策を行なっている。また、不登校生の学習指導や進路支援を行なう『個別指導塾FAL』を運営している。
塾長より
個別指導塾FALの恵古です。HPに興味を持ってアクセスをしていただきありがとうございます。このたび個別指導塾FALを新規開校させていただきましたのでご案内させていただきます。
私は、元々個別指導塾に勤め、その後教育支援センター(適応指導教室)で不登校生への支援を経験しました。個別指導塾に通う子たちは勉強嫌いでも成績は上げたいという気持ちで入塾してくるので、気持ちを高めるサポートと効率的に学力を上げられるような指導をしていくと成績が上向いていく生徒が多く、結果が数字で出るのでわかりやすくやりがいがありました。
しかし、教育支援センター(適応指導教室)に通う子たちは、学力以外にも課題を抱えていることが多く、何年もかけてその課題をクリアしてそこから学習に前向きになれるというような長い道のりなのだと感じました。教育支援センター(適応指導教室)で中3生の受験対策を担当させていただくようになると、学習指導だけでなく、自己分析や作文などのサポートで生徒と接する機会が増えました。そこで生徒達は「自分」というものにはじめて向き合って、悩んで考えて、自分のことを言語化する力を身に付けていってくれました。自分を客観視できるようになったおかげか、人に親切に出来るようになったり、自分から勉強したいと言い出すようになったり、その急成長ぶりには本当に驚くものがあり、数字では見えない喜びがたくさんありました。
その後、起立性調節障害を抱えているなど体調に不安があり意欲はあっても、受験対策の場所に行けない子などの需要に応えるためにオンラインでチャレンジスクール・通信制高校の受験対策塾「えこっち塾」を立ち上げ、そこでもたくさんの受験生のがんばりや成長のサポートをさせていただいています。えこっち塾についてはこちら
オンラインであれば場所に関わらずたくさんの方のサポートができるというメリットはある一方で、やはり直接会ってのコミュニケーションも大事にしたいという思いもあり、通塾型の塾もこの度オープンさせていただきました。近年少子化にもかかわらず、中学受験の受験者数は年々増え、不登校生も年々増えています。特に学力以外の理由で学校にいけていない子にとって学習が遅れてしまうのは、本当にもったいないことで、教育格差の拡大が将来に与える影響がとても心配です。まだ将来やりたいことが決まっていない人が多いとは思いますが、いざやりたいことが決まった時に物事を考える力が身についていないと、思うような道に進めないかもしれません。やはり自分で決めた道には進めるような力をつけてほしいと思います。小中学校の学習は、将来使う頭脳のウォーミングアップです。どこまでの学力を目指すかは人それぞれで良いと思いますが、一生懸命取り組んだ経験は一生の財産になります。
私は不登校生の学力向上のためにはとてつもなく細かいステップが必要であると考えています。そのステップを丁寧に踏めればどんな子でも前向きに自分の課題に取り組めるようになると信じています。長い目で一緒に歩んでいきましょう!