令和8年度の都立高校の入試方法変更!分割募集の廃止と通信制高校の前期選抜と後期募集の実施について

こんにちは!不登校生のための個別指導塾FALです。都立高校の入試方法で大きく2つの変更があったのでまとめていきます。
都教育委員会のリンクはこちら

都立高校の入試方法で何が変わったの?

変更点は2つです。①分割募集の廃止と②通信制高校の前期選抜と後期選抜の実施です。
順番に見ていきます。

①分割募集の廃止

全日制高校で実施してきた分割募集を廃止し、1次募集での入試になります。

分割募集とは?

あらかじめ定員を分割し、. 前期募集と後期募集に分けて入試を実施する方法です。それぞれ1次募集、2次募集の時期に入試を実施します。
「1次募集・2次募集」との1番大きな違いは、「分割募集」は応募状況に関係なく必ず実施されるのに対して、「1次募集・2次募集」は、1次募集で定員に満たなかった高校のみ2次募集が実施されることです。

これまで分割募集だった高校は?

<全日制一覧>
日本橋高校、八潮高校、蒲田高校、田園調布高校、深沢高校、竹台高校、大山高校、田柄高校、青井高校、足立新田高校、足立東高校、淵江高校、南葛飾高校、府中東高校、山崎高校、東村山高校、羽村高校、秋留台高校、野津田高校、中野工科高校、練馬工科高校

<昼夜間定時制高校一覧>
一橋高校、浅草高校、荻窪高校、砂川高校、八王子拓真高校

どうして分割募集を廃止したの?

受験生の高校決定の時期が早まっている傾向があり、分割前期で不合格者を出している高校が分割後期で定員割れになってしまうということがおきていました。高校側は取りたい生徒数を入学させることができず、入学したかった受験生も再チャレンジすることなく別の高校に進学するというちぐはぐなケースが見られたことから、変更が検討されるようになりました。

分割募集を廃止する高校は?

廃止するのは全日制高校のみです。

<全日制一覧>
日本橋高校、八潮高校、蒲田高校、田園調布高校、深沢高校、竹台高校、大山高校、田柄高校、青井高校、足立新田高校、足立東高校、淵江高校、南葛飾高校、府中東高校、山崎高校、東村山高校、羽村高校、秋留台高校、野津田高校、中野工科高校、練馬工科高校

昼夜間定時制高校(一橋高校、浅草高校、荻窪高校、砂川高校、八王子拓真高校)はこれまで通り分割募集を実施します。

分割募集の廃止でどう変わるの?

後期募集でわりあてられていた定員数が1次募集にわりあてられ、一括で1回の入試となります。1次募集の定員数が増えるぶん、早めに第1志望の高校に決まる受験生が増えます。また、入試の結果、定員に満たなかった高校は2次募集を行うので、前後期制とあまり変わらない高校も出てくると考えられます。

②通信制高校の前期選抜と後期選抜の実施

通信制高校の入試が前期選抜と後期選抜の2回実施されることになりました。

都立通信制高校とは?

よく聞く「通信制」は私立のことで都立の通信制高校は3校しかありません。新宿山吹高校、一橋高校、砂川高校の3校です。3校とも昼夜間定時制課程と通信制課程の両方が併設されています。

これまでの通信制高校の入試時期は?

これまで新年度に入った4月1週目の入試で進学先が決まらなかった受験生の受け皿としての位置づけでした。

どうして通信制高校で前期選抜と後期選抜が実施されるの?

不登校生の増加にともなって、都立通信制高校を第1志望にする受験生が増えてきています。そういった受験生が早めに進路決定ができるようにより早い入試日程が追加されることになりました。

通信制高校で前期選抜と後期選抜が実施されるとどう変わるの?

1次募集の時期に前期選抜が実施されるようになり、第1志望として選ぶ受験生がますます増えることが予想されます。例年と同じ4月の1週目に後期選抜を行います。

都立全日制高校と都立通信制高校を併願することはできるの?

全日制高校が2月21日(土)の入試で通信制高校は2月22日(日)です。一見どちらも受験できそうですが、両方に出願することはできません。後期選抜のみ通信制高校の3校がバラバラの日程の入試なので併願することができます。

都立通信制高校からの志願変更はできる?

全日制高校や定時制高校では、出願期間の終了後に発表された倍率を見て、受験する高校を変更できる志願変更の制度があります。しかし、通信制高校から全日制や定時制、他の通信制の高校に志願変更をすることはできません。

今回の変更を受けて

不登校生の増加に合わせて都立高校の受け入れ体制も変化していますね。不登校経験のある生徒は受験というものに大きな不安を抱え、多くのエネルギーを使っています。その不安と長期間向き合ったり、何度もチャレンジできるほどのパワーまではなかなか出てこないものです。少しでも早く進路を決めて安心したいという気持ちはよく理解できます。そのため、11月・12月に入試をすることも多い私立の通信制高校へ進学する受験生が増えているなど、進路決定が早まっている傾向があるのだと思います。その傾向に合わせて、極力「早い時期」に「1回の入試」で進学先を決められるようにというねらいがありそうです。

また、都立通信制高校の入試時期が早まったことにより、これまで以上に第1志望で目指す受験生が増えて競争率が上がる可能性があります。入試は学力検査なので、基礎的な学力は身につけておく必要があります。
個別指導塾FALでは不登校生が無理なく持続できる環境での基礎学力の定着に力を入れています。

不登校生のための個別指導塾FALとは?

2025年5月オープンの不登校生を対象とした個別指導塾です。勉強が苦手な人でも楽しく安心して通える仕組みがたくさんある新しい形の学びの場です。学年に関係なくつまずいたところからスモールステップで学び直しができるので無理なく学力向上が目指せます。

さらに、通常の塾と異なり、勉強をして学力を上げるだけでなく、生活するために必要な活力や、自分で自分の将来を考えられるような思考力を育てることも大切にしています。

高校進学は、全日制高校・新宿山吹高校など学習での受験でも、チャレンジスクール・通信制高校など作文での受験でも進路選びから入試対策まで一人一人の希望に合わせた万全のフォローをしていきます。