FAL流英語指導の考え方!不登校生が英語へ苦手意識を持ちやすい原因と子どものタイプに合わせた無理のない始め方について、元教育支援センター学習支援員が解説していきます!

こんにちは!個別指導塾FALです!2025年5月練馬区の西武池袋線中村橋にオープンの個別指導塾での指導についてご説明します。FALで学習する教科は国語・数学/算数・英語の3つです。今回は苦手意識を持つ生徒が特に多い英語についてFALでの考え方についてまとめました!

教育支援センター(適応指導教室)で感じた英語への苦手意識

教育支援センター(適応指導教室)で3年半ほど不登校生の学習を指導していました。これまで学習習慣のなかった多くの中学生は、通い始めは中1の内容から始めるのですが、そこで気になった傾向がありました。

それは英語への拒否感です。

過去に英語の学習を進めたことがある人はできるところから始めて取り組んでいけます。

しかし、中1の最初の内容からわからないという人は一から始めるのをとても嫌がる傾向にありました。
話を聞いてみると、「授業で発表させられたのが苦痛だった」、「英語の授業にトラウマがある」という声がありました。
はっきり理由を言わない生徒たちも学習を始めてすぐに苦手意識を持ったようでした。

英語は幼児や小学生の時から塾や習い事で学んでいる子も多いので、得意な人と一から学習する人との差が開きやすい科目です。
その中で他の人と自分の英語力とのギャップを感じてしまい、劣等感から「英語ができない自分」という自己イメージが固定されてしまうのではないかと感じています。

英語初心者に立ちはだかる最初の壁

また、英語を一から学び直すには、2つの大きな壁があります。

まず、当然ながら英語が日本語とはまったく違う言語であるため、「単語を知らない」という壁です。
文章を読もうとしても、文法を学ぼうとしても、使われている単語がわからなければ内容にたどり着くことができません。

一般的な単語の覚え方としては、単語帳を使って「1週間に〇個ずつ覚える」といった方法があります。
これは、ある程度学習の体力がある人や、コツコツと同じ作業を正確にこなすのが得意な人には向いています。
しかし、そうでない人にとってはやらされる作業に感じられてしまい、モチベーションが続かず、長続きしません。

FALではどのようにスタートを切るか(英語学習の始め方)

こういったタイプの生徒は、動きのない学習を退屈に感じることが多いため、苦手な工程で立ち止まるのではなく、できることから始めていくことが大切です。そうすることで、「前に進んでいる」という実感が得られやすくなります。

具体的には、単語だけを独立して暗記する方法は避け、単語量が少なめのテキストや、単語にヒントがついているテキストを使って、効率よく文法を学べるようにします。こうすることで、たとえ単語が完全に分からなくても、新しい内容にどんどん触れることができ、「英語、できるかも」と感じやすくなります。

学習が負担なく続けられるようになれば、自然と新しい単語にも少しずつ触れられるようになるので、無理なく語彙を増やすことができます。

さらに、授業の中で講師が文法の解説だけでなく、重要な単語の使い方も繰り返し確認していくことで、単語の定着も促され、記憶に残りやすくなります。

英語を一から学び始めた人に立ちはだかる2つ目の壁

英語を一から学ぶうえでの2つ目の壁は、中学1年生の前半で習う基本的な文法が定着しにくいことです。

これは不登校生に限ったことではなく、多くの中学2・3年生や高校生にも見られる傾向です。英語の学習を続けていても、中1で習う「be動詞」「一般動詞」「三人称単数のs」という3つの文法のどれかでつまずいてしまい、正確に使いこなせていないケースがとても多いです。

実際、新しく習った文法は正しく使えているのに、これらの基本部分でミスをしてしまい、テストで丸がもらえないという場面をたくさん見てきました。

そもそも「be動詞」が抜けたって、一般動詞の形が間違っていたって意味はなんとなくは伝わるのだから、英語初心者にそこまで細かく追及しなくてもいいのになーとは思います。
小さなミスで丸がなかなかもらえない経験が重なると、理解できている新しい文法まで苦手という気持ちが残り、「自分はがんばっても英語はあんまりできないんだな」と思い込んでしまうのです。

せっかくがんばって学習を続けているのに、それで自信を失ってしまうのはとてももったいないことだと思います。
本当は「だいたい書けていればOK」というくらいの感覚なら、楽しく続けられる人も多いはずです。

けれど実際には、正確な読み書きができなければ定期テストや入試では点数が取れないため、完全に無視するわけにもいかず、非常に難しい問題だと感じています。

個々のタイプや目標に合わせたFALでの英語学習方法

そこでFALでは、生徒一人ひとりのタイプや目標に合わせて、学習の進め方を変えていきたいと考えています。

たとえば、「英語に少しでも触れられればいい」「英語が嫌いじゃなくなればそれで十分」という生徒には、英検の受験を目標にすることをおすすめしています。

英検はライティング問題もありますが、多くは選択式の問題なので、細かいスペルミスや文法の完全な理解がなくても対応できます。
また、6割程度の正答率で合格できるため、「完璧じゃなくてもOK」という気軽さがあります。

無理なく取り組めて、もし合格できれば大きな自信になります。そして「もっとやってみよう!」という気持ちが出てきたら、そこから読み書きの練習にも挑戦してみるというのも良いです。

一方で、「受験を見すえた学習をしたいけれど、どうしても基礎が固まらない」という生徒には、学年に合った内容の学習中1で習う重要単元の復習を交互に繰り返す方法を提案しています。

このようにして少しずつ定着度を上げていけば、小さなミスも減っていきます。
努力が点数に反映されるようになると、自信がつき、さらに前向きに学習に取り組めるようになります。

まとめ

英語は中学で本格的に始まる特殊な科目です。他の教科と違い、それまでの学習の貯金がない状態からスタートするため、最初からとっつきにくさを感じる人も少なくありません。

しかし、焦らず、できるところから始めていけば、少しずつ「わかる」が増えて英語へのハードルも下がっていきます。

FALでは、お子さまが英語のどこにつまずいているのか、どこを伸ばしたいと感じているのかをこまめに確認しながら、そのときの状況に合わせて柔軟な学習計画を立てていきます。

また、まだ小学生の方には、中学に進学する前から少しずつ英語に慣れていくこともおすすめです。早めに取り組むことで、英語への苦手意識が芽生える前に、楽しくスタートを切ることができますよ。

不登校生のための個別指導塾FALとは?

2025年5月オープンの不登校生を対象とした個別指導塾です。勉強が苦手な人でも楽しく安心して通える仕組みがたくさんある新しい形の学びの場です。学年に関係なくつまずいたところからスモールステップで学び直しができるので無理なく学力向上が目指せます。

さらに、通常の塾と異なり、勉強をして学力を上げるだけでなく、生活するために必要な活力や、自分で自分の将来を考えられるような思考力を育てることも大切にしています。

高校進学は、全日制高校・新宿山吹高校など学習での受験でも、チャレンジスクール・通信制高校など作文での受験でも進路選びから入試対策まで一人一人の希望に合わせた万全のフォローをしていきます。